中小企業生産性革命推進事業とは、中小企業向けのおなじみの補助金(もの補助、持続化、IT補助金)を束ねたものですが、
新型コロナウイルス感染症対策を目的とした令和2年度補正予算案で、これらの補助金に「特別枠」が創設されるそうです。

これに対して、当初の中小企業生産性革命推進事業の条件は以下のようなものでした。

予算額が3,600億円とありますが、これは3年分の予算なので、1,200億円に特別枠の700億円が追加されて1900億円で今年度の3補助金は運営されることになります。

これを受けて、ものづくり補助金の公募要領も以下のように修正されました。

「令和元年度補正・令和二年度補正」とありますが、一般型が令和元年度補正、特別枠が令和二年度補正ということです。

そして従来の一般型(公募要領中では「通常枠」と記載されています)と特別枠は同じスケジュールで行うとのことなので、実質的には一体で運営されるようです。

申請の注記として、以下のような記載があります。

つまり、特別枠の要件を満たせば特別枠と通常枠の両方で審査されるということです。これは、補助金総額が約6割増加したと考えてもよいでしょう。

ただし、公募要領には特別枠の要件に合致することを示すエビデンスについて触れられていません。
通常枠の災害等加点を得るための様式2の表題が「自然災害及び感染症による被害状況等証明書」から「自然災害及による被害状況等証明書」に変わっており、新型コロナウイルス感染症に関する記載項目もなくなっているので、
新型コロナウイルス感染症の影響は自己申告のみでよくなったのかもしれません。
(支援を受けるのにかかる手間や期間が問題になっている状況でもありますし)

このように急遽補助金総額が増額されることとなったのですが、今は1年後にもらえる補助金どころじゃないというところが多いようなので、どれだけ応募があるかは未知数ですね。